治療院が溢れる時代の中、鍼灸の学生さんたちに対して想うこと。
広島カープの石井琢朗・河田雄祐コーチが今季限りで退団。セ・リーグ連覇の立役者と言っても過言じゃないお二人だっただけに、他チームファンながら少し寂しい気がしますね。
こんにちは！大阪市城東区鴫野にある段上はり灸整骨院、野球好き院長の段上 功(だんじょう いさお)です＾＾
今日の黒板はこんな感じでした。
おはよーございます！だんじょーです！すでに段上町や段上神社があることは確認済みでしたが、まさか「 danjoジュエリー 」というお店が出来ていたのは知りませんでした！すごく高そうなお店なので、買うことはないでしょうが、ここもいつか立ち寄ってみたいと思います！#黒板同盟 pic.twitter.com/7NC4fJkh18
— だんじり祭好き鍼灸師 段上 功 野球バカ (@hari9danjiri) October 5, 2017
最初見た時は間違いかと思いましたが、このお店ホントにあるんですよ～。笑
でも、40万とか200万とか見たことがない数字が並ぶお店なので、いつかインカメだけして立ち去りたいと思います。笑
治療院飽和時代の中、鍼灸の学生さんに対して想うこと。
昨日の夜中にこんなツイートをしました。
書店に行って鍼灸やツボに関する本を読めば、ある程度のノウハウは手に入る。だけれども、それだけで治療が出来るようになるというものでは決してない。百歩譲って揉むという手技だけなら可能かもしれないが、鍼を打つ、お灸を捻るという技術力を上げるためにはたくさん経験するしか他はない。#鍼灸
— だんじり祭好き鍼灸師 段上 功 野球バカ (@hari9danjiri) October 5, 2017
思うところがあって、おもいっきり鍼灸の学生さんに向けて書いています。
興味のない方はスルーして下さいね＾＾
ここ数年は「 町を歩けば整骨院、整体院、鍼灸院に当たる 」と言われるほど、治療院飽和時代が続いています。
年齢的な衰えや、経済的な理由で店舗を閉めていっているところもたくさんありますが、まだまだ新規店舗もたくさん出来ています。
何でこんなに治療院が増えたのかと言えば、規制が緩和されたから。
酒屋さんがコンビニやディスカウントショップでも買えるように枠が広がったのと同じで、鍼灸や柔道整復師の「 学校 」をたくさん作ることが許可されたからです。
それまで枠が少なく入りたくても入れなかった業界が、一気にカンタンに入れる業界になってしまった。
で、やっぱりこどもの頃にスポーツをして育ったこどもたちが多いので「 将来のこと 」を考えた時に、トレーナーになってスポーツをする人たちに携わりたいとか、学生時代にケアをしてもらった先生のようになって人を元気にしたいとか、そういう想いで学校に入る学生さんが増えたんです。
今は違いますが、当時の専門学校は完全な売り手市場で、特別な宣伝をかけなくても学生が集まるという状況が出来上がっていました。
そしてどんどん学校の数が増えていき、それに伴って教員の数も増えていきました。
中には学校を卒業してすぐに、治療経験がない先生が治療を教えるというところも多く見受けられました。( 今はきっとそんなことはないと思いますが )
たくさんの有資格者が増えたと同時に、その方たちが治療院をオープンし、その中の経営の才覚のある方や資格を持たないオーナー経営者さんが多店舗展開を始めていきました。
当時は1日に100人以上患者さんが訪れる治療院も少なくなく、治療者2人では到底賄い切れるわけもなく、人件費の安い学生さんを「 治療者 」として雇うということが当たり前の風潮になっていきました。
たとえ専門用語がわからなくても、たとえ免許を持っていなくてもお金を頂けるという、有難い時代。
その結果、若者の選択肢が増えたり、学生がお金に困らないようにはなりましたが、それと引き換えに技術を磨こうとする学生さんが格段に減りました。
人って基本的に楽をしたい生き物なんで、ある程度のお金をもらえると思うと途端に努力をしなくなるんですよね。
ですが免許を取れば、「 有資格者 」として誰もが横一線で並びます。
鍼を打てる人も、打てない人も、お灸が出来る人も、お灸が出来ない人も、受ける側の人からとってみれば、みんな同じ先生なんです。
だからこそ、頭も柔らかく身動きも自由な学生のうちにたくさん学び、たくさんのことを吸収してほしいなと感じています。
ボクは学生時代ずっと弟子入りしていたからこそ思うのですが、治療技術はお金を払ってでも学びに行くべきだし、お金を貰わずとも学ばせていただける環境があるのなら、目先の利益なんか考えずに行動すべきだと強く感じます。
学生時代に同じ時間を過ごし、同じカリキュラムをこなしたとしても、他の学生との技術差なんてまず生まれません。
誰よりも抜きんでて上手くなるためには、それ相応の努力が必要なんです。
よくこんな話をするとTwitterなんかでも、時代が違うとか、時間がないとか、お金がないなんていう声が飛んできますが、そんな言い訳はせず「 なぜ治療家を志したのか 」を今一度思い返し、他の誰よりも鍼とお灸に真正面から向き合ってほしいと感じます。
現代の医学でもまだハッキリと解明されていない部分が多い業界だからこそ、しっかりと技術を持つという事が大切になってきます。
その技術も、それを身に付けるために行動した過程も、いつか必ず自分の財産になる時がやってきますからね。
ほんの一部の学生さんでもいいので、何か少しでも感じてくれたら嬉しいですね。
本日は以上です！それではまた明日～♪
頭痛やめまい、
不眠や食欲不振などの自律神経症状、
逆子や不妊症、
生理不順や冷え性などでお悩みなら、
城東区・段上はり灸整骨院へ
日々のつぶやきはTwitterで
カフェやだんじりなどの好きなことはinstagramにておこなっております
公式ホームページはコチラ
段上 功
- 1985年大阪市城東区生まれ。2児のパパ。妊活・ホルモンバランスの乱れ・自律神経症状といった『体質改善』を得意とする鍼灸師。明治東洋医学院の講師を務める並川一利氏に弟子入りし、4年間ほぼ無給で鍼灸治療を学ぶ。過去にお付き合いしていた女性がうつ病になり、鍼灸とカウンセリングで社会復帰をサポートした経験から、毎日何かに向き合い頑張る方が「 周りの目を気にせず、ほんの少し息を抜ける場所 」を作るため、地元・城東区鴫野に鍼灸院をオープン。おひとりずつの1日6名様のみ。500人規模のフェス「 縁日BBQ 」を主催。「 だんじり祭鍼灸師 」としてSNSでの発信を積極的におこない、ブログは2016年から7年超毎日更新中！SNS・ブログでの発信、鍼灸施術についてのアドバイスや講演も。元モデルの長姉、着付け講師の次姉の影響か、オシャレカフェやスイーツに目がない女子力高めな面も。
