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東洋医学って何?日本の歴史はいつから?西洋医学とどう違って、鍼灸はどうして発展・発達したの?

阪神の原口選手がバット折りながらレフトへタイムリーヒットを放ちました。ケガもあって2軍生活が長かった苦労人だけに、その根性や強さが出たようなバッティングでしたね。

こんにちは!大阪市城東区鴫野にある段上はり灸整骨院、野球好き院長の段上 功(だんじょう いさお)です^^

今日の黒板はこんな感じでした。

愉快な父親のお陰で黒板ネタが豊富に出てきますが、ボクの父親世代ですらYouTubeを見る時代なんですよね。そもそもそこにビックリです。

東洋医学と西洋医学のお話

先日ご紹介でお越し下さった患者さま。

40代の男性で、めまい・耳鳴り・吐き気・難聴・頭痛といったかなり強めの症状を複数お持ちの方だったんですが、その来院理由が「 病院で検査を受けたり、薬を飲んだりし続けたけど良くならなかったので、藁をもすがる想いで東洋医学を受けてみようと思ったんです 」とのことでした。

「 東洋医学 」というものはやはり現代の生活に一般的なものではないため、こういった形でのご来院が非常に多いです。( どうしようもなく、最後の砦みたいなイメージ )

これはすごく有難いことで、選んでいただけること、最後にそうやって頼っていただける気持ちに応えたいなってボクたち鍼灸師は常に思っております。

ただ、その「 東洋医学 」ってそもそも一体何なんだ?そして、病院などの「 西洋医学 」と何が違うんだということを、ハッキリわかっている方も少ないかと感じたので、今日はそんなことを少し掘り下げて、出来るだけ分かりやすい形で書きたいと思います。

そもそも東洋医学とは?

東洋医学は、読んで字のごとく「 東洋の医学 」なので、日本や中国、韓国などのアジア圏の鍼灸・漢方・あんまなどを中心に、インドのアーユルヴェーダやチベット医学、イスラム圏などの医学も含まれています。

ただ、実際には中国で生まれた伝統医学を中心に考えらえていて、漢方、鍼灸、中医学( 日本の鍼灸と少し違います )、あんま、推拿、食養生、気功、呼吸法などがそこに分類され、それらをひとまとめにして東洋医学と呼ばれています。

いつから始まって、日本にいつ普及したの?

「 中国3000年の歴史 」とよく言われますが、東洋医学は一体いつから始まったのか。

実際の起源は諸説あるのでよく詳しくよくわかりませんが、紀元2世紀頃には今の東洋医学のようなものは体系づけられていたそう。( 約2000年前ってことですね )

そこから7世紀頃、歴史の教科書で習った「 遣隋使 」さんや「 遣唐使 」さんといった方々を通じて、日本に伝来したことが日本の東洋医学の始まりだと言われています。

で、そこから中国は中国独自の、日本は日本独自の発展を遂げていき、16世紀頃には日本人の体質や生活スタイルなどにより適応した漢方医学が誕生。その後、江戸時代の鎖国政策により、鍼灸や漢方はより日本独自の医学体系に発展していったそうです。

ちなみに、お腹を触る「 腹診 」というものと、ハリを打つ際に管を使って「 トントントン 」と叩く「 管鍼法 」という手法は、どちらも日本独自の手法なんですよ^^

きっと胃腸が弱くて、刺激にあまり強くない日本人に対して、より的確に、そしてより快適に受けてもらうために考え出された「 日本人的発想 」なんでしょうね。

西洋医学伝来により、東西医学の誕生へ

江戸時代には日本独自の漢方医学と鍼灸医学が発達し、医学といったら「 漢方や鍼灸 」という風に日本人の生活を全面的に支えていましたが、江戸時代後期にこれまた歴史の授業で習った「 蘭学 」が伝来。

政府が積極的に「 西洋医学 」を普及させたことで、鍼灸や漢方といった学問は「 東洋医学 」と呼ばれるように。同時に、西洋医学を履修し、医師免許を取得しなければ「 医師 」とされない法律が出来、東洋医学は江戸時代の全盛期から一転、危機に瀕したそうです。( もちろん、急に生活の支えを失うことになった人たちが、はいそうですかと二つ返事だったわけではないそうですが… )

そして現代へ

西洋医学全盛の明治時代には、鍼灸の「 営業資格 」としては残りましたが、それは視覚障害者の方を対象としたものだったそうです。

ただ「 お灸治療 」は民間療法として広く認知・普及し、日々の生活で「 お灸をすえる 」ということが一般的になっていったとのこと。( おばあちゃんの背中に、やいとの跡があった方のを覚えている方も多いですよね )

そして昭和初期には、お医者さんの中で「 お灸をテーマとした論文 」を発表される方もいらっしゃったほどに。「 足三里 」というツボに自らお灸をすえ、104歳まで現役の医師として活躍された方もいらっしゃったそう。( 108歳まで生きられたとのこと )

ここ近年ではWHO( 世界保健機構 )でもその効果が広く立証され、美容や冷え、不妊といった西洋医学では補えないような症状や悩みに対して東洋医学・鍼灸が脚光を浴び、受療率( 日本で鍼灸治療を受けたことがある人の割合 )5%からどんどん上昇傾向にあります。

鍼灸は、どういったものに有効なのか

西洋医学にはもちろん多くのメリットがあります。その中でも大きいのが「 検査・診断 」が出来ること。そしてそれに対する薬を処方することが出来るということです。

それにより、病気なのか病気じゃないのか、異常があるのか異常がないのかを画像等を使って検査することが出来るわけです。

ただその反面「 異常値に満たないものは、病気ではない 」という認識であることが多く、検査結果に反映されないお悩みに対して、しっかりとした治療をおこなえないといった側面もあります。

その点、東洋医学は西洋医学では行き届かないそういった分野に強く、頭痛・カラダのだるさ・手足が冷える・立ちくらみ・便秘ぎみ・やる気が出ない・夜がスッキリ眠れない・食べ物がのどを通らないなどといった

「 検査で異常がなくても体調が悪い 」いわゆる「 未病 」と言われるグレーゾーンに対してのケアをおこなうことが出来るところが、何よりの強みであると感じています。

これからの将来に望むこと

スマートフォンの普及により、現代社会は今までより圧倒的に取り込む情報量が多くなりました。

どこかに行くのにも、何かを調べるのにも、簡単に物事を検索して情報を仕入れることが出来ますし、世界中の人とネット上で繋がり、そしていつでもコンタクトを取れる世の中になりました。

遊び方が変わり、働き方が変わり、そして生活スタイルまでも大きく変わったその影響で、反対に「 ストレス 」を抱え、自律神経を乱してカラダの不調を訴える方も非常に多くなってきました。

そういった意味では、今はより鍼灸や漢方を中心とした東洋医学が必要になってきているんじゃないかなと個人的には思います。

歴史を紐解くと、戦国時代の武将たちも戦いの前にお灸をすえていた時代があったり、吉田兼好の徒然草や、江戸期の松尾芭蕉の奥の細道にも「 養生( カラダのケア )の一環 」として足三里のツボへのお灸が紹介されていたりと、昔から日本人には「 なくてはならないもの 」だった鍼灸治療。

いつかまたお灸やハリといった鍼灸治療が、日本人の生活の一部になる日を夢見て、鍼灸師としてまた一日一日行動していきたいと思います!

長くなりましたが本日は以上です!それではまた明日~♪

※諸説ある内容で、たくさんの方からあーだこーだ言われそうなので「 ココロとカラダの不調を改善する やさしい東洋医学 / ナツメ社 」という本を参考に、まとめさせていただきました^^

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城東区・段上はり灸整骨院は、
血の巡りを改善して「 治すチカラ 」を高め、薬に頼らない健康的なカラダへと
体質を整えていく鍼灸院です

慢性の頭痛や不眠症、
メニエール病などの自律神経症状をはじめ、
美容鍼や妊活に関しては
お力になれる自信がありますので、

今よりもっと生活を明るくしていきたい方は
お気軽にご相談下さいね^^

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段上 功

段上 功
段上 功
1985年大阪市城東区生まれ。2児のパパ。妊活・ホルモンバランスの乱れ・自律神経症状といった『体質改善』を得意とする鍼灸師。明治東洋医学院の講師を務める並川一利氏に弟子入りし、4年間ほぼ無給で鍼灸治療を学ぶ。過去にお付き合いしていた女性がうつ病になり、鍼灸とカウンセリングで社会復帰をサポートした経験から、毎日何かに向き合い頑張る方が「 周りの目を気にせず、ほんの少し息を抜ける場所 」を作るため、地元・城東区鴫野に鍼灸院をオープン。おひとりずつの1日6名様のみ。500人規模のフェス「 縁日BBQ 」を主催。「 だんじり祭鍼灸師 」としてSNSでの発信を積極的におこない、ブログは2016年から7年超毎日更新中!SNS・ブログでの発信、鍼灸施術についてのアドバイスや講演も。元モデルの長姉、着付け講師の次姉の影響か、オシャレカフェやスイーツに目がない女子力高めな面も。

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