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果たして原因は投げ過ぎなのか。|エンゼルス・大谷翔平選手のDL入り、右ヒジ内側側副靭帯損傷を受けて、治療家として思うこと。

阪神の能見投手が中継ぎに配置転換後初めてのイニングまたぎを軽やかにこなし、チームの勝利に貢献しました。39歳になるベテランであっても腐らずに精進する姿は若い選手に良い影響を与えますね。

こんにちは!大阪市城東区鴫野にある段上はり灸整骨院、野球好き院長の段上 功(だんじょう いさお)です^^

昨日のブログの冒頭でも触れましたが、エンゼルスの大谷翔平選手が右ヒジ内側側副靭帯を損傷し、DL( 故障者リスト )入りしました。日本だけでなく、世界中の野球ファンの注目を集め、夢を見させてくれていただけに今季一番嬉しくないニュースでしたね。

すでにPRP注射( 自分の血小板を抽出して、患部に戻すもの )という治療を施し、復帰に向けての第一歩をスタートを切りましたが、2014年に同治療を受けたヤンキースの田中将大投手が復帰までに75日間を要したことを考えると、7月にあるオールスターで大谷翔平選手の姿を見ることは現実的ではなくなりましたね。

日本人メジャーリーガーは軒並みヒジ・肩を故障。原因は本当に「 投げ過ぎ 」なのか?

そんな大谷翔平選手や田中将大投手をはじめ、ダルビッシュ有投手や藤川球児投手、和田毅投手や松坂大輔投手など、日本から海を渡った選手たちが、メジャーに行って高確率でヒジ・肩を壊しています。

この背景には、一体どんな要素があるんでしょうか。

今回の件までは、高校野球での投球数の多さや登板過多( 甲子園の影響 )、また日本時代の投げ過ぎのせい( 150球以上を投げることもあった )だということが囁かれたり、メジャーでの中4日という登板サイクルやマウンドの固さなどが要因に挙げられていました。

ヒジや肩に限らず、痛みや不調というのは「 たった一つのものが原因になる 」ということはあまりなく、複数の要素が絡み合って初めて起こるものなので、それぞれが互いに作用しあって、こういったことが起こっているのだと捉えています。

ですが、今回の大谷翔平選手は今までのケースと違います。彼は投手専任ではなく、投打二刀流の選手。高校時代やプロ野球での累積の投球数もこれまでの選手よりも圧倒的に少なく、メジャーでの登板間隔も中6日以上の間隔が空けられるなど、細心の注意を払ってシーズン1年目を送ってきました。そして何よりまだ23歳。

それでも尚、こういった結果になってしまったのは、これまで考えられてきた「 それらの要因 」だけでなく「 ボールの問題 」にも少し目を向けなきゃいけないんじゃないかなって個人的には感じています。

ボクも過去に日米野球でホームランボールをキャッチし、メジャーのボールをこの指でしっかりと確認し、今でも手元にあるのでどれだけの差があるのか実際に体感しています。

メジャーのボールは日本のボールのよりもほんの少し大きく、ほんの少し重たく、そしてほんの少し縫い目が荒くて皮の質も違います。

野球世界一を決める大会・WBCの際に、日本人投手がボールの適応に苦労するように、繊細な感覚を持つトップアスリートにとって、この「 ほんの少しの違い 」というのはすごく大きな意味を持つんじゃないかなって感じます。

人間という生き物は、いつもと違う環境に接した時、自律神経を乱します。交感神経といってからだを緊張させて、筋肉を硬くする神経が高ぶるわけです。

例えばいつも持っているボールよりも重たいと感じたり、大きさや指触りが違うと感じたりするだけで、指・前腕・上腕・肩甲帯の筋肉に自然と力が入ります。

本当に微々たるものではありますが、その余分な力がコントロールを乱し、本来制球の良い日本人投手でも思うようにボールを投げられなくなったりするんです。あれだけ繊細なコントロールを誇る楽天の岸投手も、ボールに適応できなくてWBCのメンバーから落選しました。

実際に大谷翔平選手も、オープン戦、開幕してすぐのピッチングはボールの適応に苦労していましたよね。

そこから圧倒的な早さでボールに適応していって思い通りに近い感覚で投げられていましたが、マウンドの固さも影響してか、日本時代のようなステップを大きく取り、下半身主導のしなやかでバネのある大谷翔平選手本来の投球とは少し違って見えました。

そういった微々たる要素の蓄積が今回のヒジのケガを招いてしまったのではないかなと感じます。もちろん、最初に述べたように痛みの原因にはさまざまな要素が絡み合っていますが。

武井壮さんも「 ボールに適応するために1年間ぐらい準備期間が必要なんじゃないか 」と声を挙げて居られましたが、本当にそれも必要なんじゃないかなと感じます。そしてまた出来るなら、日本で使っているボールに関しても、そろそろMLBで使っているボール同じように統一すべきなんじゃないのかなと。実際にWBCでも動くボールに苦戦し、実力の差だけじゃない部分が浮き彫りになっていましたしね。

それを実現するには色々なしがらみがあるとは思いますが、これだけ日本人投手がケガをし、世界が震撼するほどの若い才能の目を潰すのはいかがなものかなと感じます。

この投稿がNPBの方の目に触れることはきっと無いとは思いますが、肘を壊して野球を断念した経験のある治療家、そしてイチ野球ファンとしてその日が来ることを切に願います。

 

城東区・段上はり灸整骨院は、
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段上 功

段上 功
段上 功
1985年大阪市城東区生まれ。2児のパパ。妊活・ホルモンバランスの乱れ・自律神経症状といった『体質改善』を得意とする鍼灸師。明治東洋医学院の講師を務める並川一利氏に弟子入りし、4年間ほぼ無給で鍼灸治療を学ぶ。過去にお付き合いしていた女性がうつ病になり、鍼灸とカウンセリングで社会復帰をサポートした経験から、毎日何かに向き合い頑張る方が「 周りの目を気にせず、ほんの少し息を抜ける場所 」を作るため、地元・城東区鴫野に鍼灸院をオープン。おひとりずつの1日6名様のみ。500人規模のフェス「 縁日BBQ 」を主催。「 だんじり祭鍼灸師 」としてSNSでの発信を積極的におこない、ブログは2016年から7年超毎日更新中!SNS・ブログでの発信、鍼灸施術についてのアドバイスや講演も。元モデルの長姉、着付け講師の次姉の影響か、オシャレカフェやスイーツに目がない女子力高めな面も。

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