鍼灸師として大切にしている手や爪のケア。|手に触れる感覚を頼りにする治療法。
優勝監督が受賞することが多い正力松太郎賞に、ソフトバンクのサファテ投手が受賞しました。外国人助っ人でありながら、日本シリーズで3イニング投げたりと、サムライスピリッツを有する選手だけに、この賞は値するように感じますよね。
こんにちは!大阪市城東区鴫野にある段上はり灸整骨院、野球好き院長の段上 功(だんじょう いさお)です^^
今日の黒板はこんな感じでした。
はい。ブログやSNSではあまりお伝えしたことはないですが、ボクは何気に爪や手のケアを大事にしているんです。
▲インスタでも手が綺麗だとよく言われます
「 女子力アップのため 」とか「 美容のため 」とかではなく、常に一定に近い状態で患者さんのおカラダに触れることが出来るように心掛けているからです。
というのも、ボクの治療は一般的な治療家さんから見たらものすごくソフトで、筋肉や皮膚の状態を確認する触診の段階なんかは、グイグイッと押したりはせず、サワサワ~ッと皮膚を触れる感じで終わります。
からだの動きと訴えている症状、実際に優しく触れた皮膚や筋肉の感じが分かれば、グイグイせずとも状態は把握することが出来ます。
グイグイと押し込んじゃうと、治療にとって大切な「 皮膚の感覚 」を通り越して「 筋肉の感覚 」を捉えちゃうので、もったいないなーっていつも感じています。
あ、話が横道に逸れてしまいましたが、その皮膚の感覚を的確に捉えるために大切なのは、自分の手の感覚が常に一定に近い状態であること、なんです。
絶対に常に100パーセント同じではないですが、出来るだけそうあるために、毎日夜寝る前にハンドクリームを塗って、朝には指先に油分が残っている状態に持っていくようにしています。
お肌の潤いは大事です。笑
また、鍼を打つ際、お灸をすえる際に、爪があると跡形がついたり患者さんがケガをしてしまったりする可能性があるので、常に深爪状態です。
▼爪を切った後はヤスリも使います
この時期は乾燥しやすく、合間にハンドクリームを塗らないとカサカサになってしまうので、途中で保湿します。
ですが、お灸の時に左手で捻るもぐさは、水分や油分を含んでしまう燃え具合が変わってしまうので、布やティッシュで余分な油分を拭き取って調整し、いつもの状態に持っていってからお灸をすえています。
だからといって洗い物をしないとか、太鼓を叩かないとかではなく、それをした上でいつも通りに近い状態に持っていけるよう、しっかりとケアをするようにしています。
一日でも欠かすと、その状態に持って行くのが難しくなるので、毎日おこなうようにしています。
鍼灸師は、皮膚の状態を左手で探り、自分の中で「 これだ! 」という反応( ツボ )を見つけて、そこに鍼とお灸をしていきます。
だから難しいのは打つことよりも、すえることよりも、反応を的確に捉えることなんです。
いかに的確にツボを捉えるか、反応を見つけられるかにかかっているので、手がガサガサしていたり、爪が伸び切っている状態ではおそらくその感覚ってダイレクトに伝わってこないんじゃないかなとボクは感じています。
まぁこれはボクの師匠が当たり前のようにそれをしていて、人のからだを診させていただくために、自分もそうあるべきだと感じて続けている個人的な考えではありますけどね。
中にはそれは違うよって反論をされる同業者の方もいらっしゃるかと思いますが、それはどうぞお好きに反論していただいて、ボクはボクの今までのスタイルを今日からも、そして明日からもずっと貫いていきたいと思います。
もう何年も、毎日毎日NIVEAとKOSEのハンドクリームを使ってますが、CMとかTwitterにアップして下さいとか、そんな依頼来ないですかね。笑
そんな邪念を抱きながら今日のブログを終えたいと思います!
加湿も大事ですよ~
本日は以上です!それではまた明日~♪
段上 功
- 1985年大阪市城東区生まれ。2児のパパ。妊活・ホルモンバランスの乱れ・自律神経症状といった『体質改善』を得意とする鍼灸師。明治東洋医学院の講師を務める並川一利氏に弟子入りし、4年間ほぼ無給で鍼灸治療を学ぶ。過去にお付き合いしていた女性がうつ病になり、鍼灸とカウンセリングで社会復帰をサポートした経験から、毎日何かに向き合い頑張る方が「 周りの目を気にせず、ほんの少し息を抜ける場所 」を作るため、地元・城東区鴫野に鍼灸院をオープン。おひとりずつの1日6名様のみ。500人規模のフェス「 縁日BBQ 」を主催。「 だんじり祭鍼灸師 」としてSNSでの発信を積極的におこない、ブログは2016年から7年超毎日更新中!SNS・ブログでの発信、鍼灸施術についてのアドバイスや講演も。元モデルの長姉、着付け講師の次姉の影響か、オシャレカフェやスイーツに目がない女子力高めな面も。