*

仕事への想い 日記

またやってくるアイツたちと戦うために、考えぬいた超巨大戦力。

 

「またコイツらの力を借りる時が来た」

 

今日が31日であることを確認し、卓上カレンダーを6月仕様にセットする。

誰も居なくなった治療所で、いつものように、たった一人で明日の準備を始める。

青色がトレードマークのトイレルックを便器の汚れやすい場所にかけて、丹念にブラシでこする。

「今日もお仕事をさせていただいたのだ」と感じさせるグレー色のホコリたちを、サイクロン型の掃除機で吸い取っていく。

そんな、いつもと変わらない日常に一つ、そしてもう一つとアクセントが付いた。

収納庫からヤツらを取り出したのだ。

もうすでに勢力を伸ばしつつあるアイツらを迎え打つためには、それに対抗出来る準備が必要なのである。

アイツらは見た目以上に手ごわいのだ。

開放的な空間は得意ではないが、密閉された小さな空間では、誰よりも長く居座るという習性がある。

今より半年後であれば、あっという間に居なくなるのに…。

 

そう、そのアイツらとは「暑さと湿度」である。

 

店舗を作る際に、一軒家の一階を改装して作った。同時にもともと付いていた窓はすべて取っ払った。

まさかこれだけの敵が待っているとは知らずに。

その敵を追いやるこちらの武器は、入り口の大きな自動ドアとお灸のにおいをやっつけるための換気扇しかない。

6月の声を聞くと、なぜか急に耳に残るようになる「梅雨」という言葉。

それに呼応するようにからだもだるくなり、段々とやる気も起きなくなってくる。

治療院内でも湿度が上がり、ジメジメ、ムシムシと感じた頃には、湿度計は80%を記録していた。

――何か方法はないのか。――

悩んで悩んで、たくさん考えて見つけたのがコイツである。

除湿機という、名前からして最高に期待できるヤツだった。

使ってみて何より驚いたのは、その湿度を取り除くチカラ。

80%だった湿度計は、ものの10分程で50%代に落ち着いた。

そんなバカな話があるかと疑いながら、説明書に書いてあるように部屋の中に洗濯物を干してみた。

ウソだと思うかもしれないが、カラっと仕上がったのだ。それも部屋干し独特のイヤなにおいをどこかへ置き去りにして。

そんな一晩中はたらき続けたコイツは、10ℓのタンクいっぱいに水を抱えていた。

それからコイツを手放せなくなった。

ただ、敵は「湿度」一人ではない。

遅れてやってくる「猛暑」もまた厄介なのである。

強力な業務用のエアコンで対応するが、駅から歩いて、もしくは自転車に乗って来られた汗だくの方をピンポイントで癒せる程のチカラは備えていなかった。

――何か方法はないものか。――

考えに考え、見つけ出したものはコイツだった。

弱・中・強と風量を変えられ、首を振って「直接当たって冷える」ということを防ぐチカラを持っていた。

そして何よりコイツが優れているのは、場所を取らない、掃除がしやすい、そしてオシャレに見えるというこの3点。

アイツたちに対抗するには役者が整ったはずだった。

だが、それでもまだ甘かった。

なぜなら冷気は下に下がり、熱気は上に上がるという性質を見逃していたからだ。

ベッドに横たわり、うつ伏せ・仰向けと順を変えて治療していると、時間が経つにつれて、寒さが増していったのだ。

そして、あろうことか、施術室から少し離れて設置してある待合い室まで冷気が行きにくく、居る場所によって温度が大きく変わったのである。

――これは大変なことになった。――

そしてまたたくさん悩んだ。

それから悩んで悩みぬいた末に見つけ出したのがコイツ達だった。

冷気を遠くへ送るという生まれ持った才能を持った者と、冷気と熱気を循環させるという調和を大切にする者との融合である。

それにより、6月から始まるアイツらの一斉攻撃に耐えうる戦力を確保した。

それ以降、この時期が来るのが怖くなくなった。

窓がないのがどうした、湿度がどうした、冷気がどうした。

そう思える環境を作るため、グレー色のほこりを吸い終えた後、超巨大戦力であるコイツたちを定位置に配備した。

快適に過ごしていただくために、もうやるべきことは、すべて終えた。

いつからでも、どこからでもやってこい。もう何も怖くない。

 

ただ一つ怖いのは、

遅れてやってくる莫大な電気代だけである。

 


 

頭痛やめまい・不眠や食欲不振などの自律神経症状、
逆子や不妊症、生理不順や冷え性でお悩みなら、
城東区・段上はり灸整骨院
日々のつぶやきはTwitter
カフェやだんじりなどの好きなことはinstagramにておこなっております

段上 功

段上 功
段上 功
1985年大阪市生まれ。ホルモンバランスの乱れ・自律神経症状を専門に対応する鍼灸師。明治東洋医学院の講師を務める並川一利氏に弟子入りし、4年間ほぼ無給で本格的な鍼灸治療を学ぶ。学生時代、お付き合いしていた女性がうつ病になり、鍼灸とカウンセリングで社会復帰をサポートした経験から、毎日何かに向き合い、頑張る方が「 周りの目を気にせず、ほんの少し息を抜ける場所 」を作るため、城東区鴫野にパーソナル施術の鍼灸院をオープン。完全予約制、1日7名様のみ。紹介やSNSを通じて大阪府内だけでなく、関東や九州、四国からも来院。人とお店を繋ぐ500人規模のフェス「 縁日BBQ 」主催者。大和ハウス様より御協賛。また、だんじりと野球をこよなく愛する「 だんじり祭鍼灸師 」としてSNSでの発信を積極的におこない、ブログは4年以上毎日更新中!SNS・ブログでの発信、鍼灸施術についてのアドバイスや講演も。元モデルの長姉、着付け講師の次姉の影響か、オシャレカフェやスイーツに目がない女子力高めな面も。

-仕事への想い, 日記