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山本由伸投手は "投げていない”。体重移動と連動性、胸郭や胸椎のしなりで爆発的なパワーを生み出している。

昨季日本一を達成した岡田阪神の今年の隠し玉である門別投手。その門別投手から昨季ヒットを放ち侍ジャパンにも選出された広島の田村選手。こういった若い選手たちが力を付けて大きく羽ばたいていく姿を見るのは本当に楽しいですね。

こんにちは!起床直前に0歳の息子に口と鼻を塞がれて危ないところだった鍼灸師のだんじょーです。

今日の黒板はこんな感じでした。

レストランは元々「 疲れた人の元気を回復させる場所 」だったそう。ボクの鍼灸院もそんな空間で在りたいなと強く感じます。

山本由伸投手は "投げていない”。体重移動と連動性、胸郭や胸椎のしなりで爆発的なパワーを生み出している。

ドジャースに移籍した山本由伸投手がオープン戦初マウンドで2回1安打3奪三振無失点と素晴らしいピッチングを披露。

質の高いストレートに大きく曲がるカーブ、鋭く落ちるスプリットなど様々な球種を投げ、全19球のうち16球がストライクという圧倒的な球の質と制球力を見せつけた。

同じ日本人として、また野球好きとして非常に嬉しい瞬間だった。

でも考えてみてほしい。

193センチの身長を有する大谷翔平選手や196センチのダルビッシュ有投手と違い、178センチ80キロの決して体格に恵まれていない投手がメジャーの選手を圧倒し、メジャー投手史上最高契約を結んだという事実を。

言わずもがな素晴らしいところだらけであるのは間違いないのだが「 己の信じた道をブレずに真っすぐ進み続ける姿 」が何より素晴らしい。

批判され続けてきた投球フォームと一風変わった練習方法の理由

やり投げ、静止しないフォーム、野球界では長年タブーとされたきた投げ方を踏襲し、世界の投手史上最高契約を結んだ。批判ばかりせず、彼からたくさんのことを学び、吸収するべき時期にきていると感じる。

今日の投球フォームをドジャース公式Instagramがスローで撮影してくれていたのでスクショを撮って少し見ていきたい。

▼ここまでは他の投手とそう変わらない

ここから多くの投手は一度軸足( 右投手なら右脚 )に体重を乗せて一度静止することが多いのだが、彼は止まることなく投げていく。

去年、上原浩治氏との対談の中で「 実は一度止まっている( 乗っている )んです 」と話していたが、スロー動画をスクショして見てみるとたしかにしっかりと軸足に体重を乗せているのがわかる。

この「 軸足に溜めたチカラ 」を踏み出し足に伝えていく。

投球動作ではこれが大事だと考えられているが、山本由伸投手の静止しないフォームはこれが生まれにくいと言われていた。だがしっかりと、むしろ他のどの投手よりも「 丁寧に体重移動 」をしているように見える。

そこから両腕を大きく伸ばしたフォームに移行していくのだが、この時にまだ重心が右脚に多く残っているのがよくわかる。地面から得たエネルギーをギリギリまで右脚に溜め、そのチカラを一気に左脚に伝えていく、素晴らしいフォームだ。

次に見ていただきたいのが胸の張り、胸郭の張り。弓矢を引くように胸が大きく開いているのがよくわかる。

これは彼が持つ柔軟性があって初めてなせる技。日々のトレーニングの賜物である。

次の動作では背中から腰にかけて湾曲、反りがすごく出ている。

ボールを放つ前に、まるで竹のようにしなってしなって、しなって最後パチンッとボールを放つ。

実に美しいフォーム。

最後は軸足だったはずの右脚がしっかり前に出て、からだが後方から前方へ体重移動しているのが見てとれる。

後ろに体重が残る投手もいれば、1塁側や3塁側に体重が流れる選手も居る。それもまた個性なのだが、「 彼がやろうとしていることが何か 」はこの動作を見ればよくわかる。

体重移動、連動性、胸郭や脊椎などの柔軟性としなり、これは彼の普段の練習を見ていても意識しているのを見てとれる。

普段おこなっていてテレビでもよく見るやり投げのトレーニング。

腕を伸ばしたまま、脚もあげていない。どうやってやり( ジャベリック )を飛ばすかというと、体重移動とからだの連動で飛ばしている。

左脚は全く上げずに、右脚の股関節と膝関節を曲げて地面からのチカラを溜めている。

そこから投げる動作は「 左脚に体重を乗せ換えているだけ 」で、決して「 投げているわけではない 」。

そして最後に右脚が前に行く。先ほど解説した投球フォームと同じである。

投げているんだけれど、決して投げていない。

投げるのではなく、地面からもらったチカラをしっかりと体重移動して連動していくことで「 腕は振られている 」状態

これが彼がケガをせずにこれだけのピッチングを続けられている大きな理由だとボクは考えている。

実際、過去の雑誌Tarzanの記事で「 中10日で投げても、腕の張りがおさまらない 」という時代があったそう。

そこから取り組み方を変えて、痛みの出ないフォーム、そして大きなチカラを使わずに質の良いボールを投げる動きを身につけていったと。

▼彼の代名詞、ブリッジ練習もその理由から

筋トレをしてからだを大きくしてパワーで勝負することが増えているスポーツ界にあって、彼の取り組みは真逆。

大きな筋肉を付けず、本来のからだの動きや柔軟性をより高めることでスピードや質を生み出している。

立ち姿、歩く姿、練習や投球フォーム、全てに意味や意図を持って取り組んでいるからこそ、決して大きくないからだでこの世界で勝負が出来ている。

かつてのイチロー氏がそうであったように、山本由伸投手もまたこれから世界をアッと驚かせるようなピッチングをこれからたくさん披露してくれることを楽しみにしています。

 

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段上 功

段上 功
段上 功
1985年大阪市城東区生まれ。2児のパパ。妊活・ホルモンバランスの乱れ・自律神経症状といった『体質改善』を得意とする鍼灸師。明治東洋医学院の講師を務める並川一利氏に弟子入りし、4年間ほぼ無給で鍼灸治療を学ぶ。過去にお付き合いしていた女性がうつ病になり、鍼灸とカウンセリングで社会復帰をサポートした経験から、毎日何かに向き合い頑張る方が「 周りの目を気にせず、ほんの少し息を抜ける場所 」を作るため、地元・城東区鴫野に2012年に鍼灸院をオープン。おひとりずつの1日6名様のみ。500人規模のフェス「 縁日BBQ 」を主催。「 だんじり祭鍼灸師 」としてSNSでの発信を積極的におこない、ブログは2016年から8年超毎日更新中!SNS・ブログでの発信、鍼灸施術についてのアドバイスや講演も。元モデルの長姉、着付け講師の次姉の影響か、オシャレカフェやスイーツに目がない女子力高めな面も。

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